沖縄といえば美しい海やリゾートのイメージが強いですが、実は野鳥の楽園としても知られています。
南国特有の鳥や沖縄固有種、渡り鳥など、自然豊かな島ならではの多様な鳥たちに出会えるのが魅力です。今回は、沖縄で見られる代表的な鳥たちと、バードウォッチングの楽しみ方をご紹介します!
沖縄で出会える代表的な鳥たち
ヤンバルクイナ

沖縄本島北部の「やんばる」地域にのみ生息する、飛べない鳥として有名です。
体長約30cm、黒と茶色の縞模様、赤いくちばしと足が特徴的で、草むらや林床を素早く走る姿が見られます。国の天然記念物に指定され、世界的にも貴重な存在。残念ながら交通事故や外来種による被害で数が減少しているため、やんばるでは「ヤンバルクイナ保護センター」などで安全に学べる施設があります。
ノグチゲラ

沖縄本島北部のやんばるの森に生息する、こちらも沖縄固有のキツツキの仲間です。
全長約30cm、黒い体に白い斑点、赤い頭が目を引きます。主に森林内の枯れ木を突いて巣を作り、昆虫を食べます。環境破壊に弱いため絶滅危惧種に指定され、野生での観察は非常に貴重。専門ガイド付きのエコツアーなどで目撃できるチャンスがあります。
アカショウビン

毎年夏になると東南アジア方面から沖縄に渡ってくる美しい渡り鳥で、「森の宝石」とも呼ばれています。
鮮やかな赤い体と長いくちばしが特徴で、「キョロロロ」という高く響く鳴き声が聞こえると、森に夏が来た合図ともいわれます。川沿いや林道、湿地などで姿を探すときは、鳴き声を手がかりにするのがおすすめです。
リュウキュウアカショウビン

アカショウビンと似ていますが、沖縄の森に年中住む留鳥です。
見た目もほぼ同じですが、鳴き声や生態にわずかな違いがあります。主に森の中で昆虫や小動物を捕食し、枝先でじっとしている姿を探すのがコツ。沖縄ならではの生態系を象徴する鳥として、バードウォッチャーや自然愛好家に人気です。
沖縄でのバードウォッチングの楽しみ方
沖縄本島北部のやんばる地域、石垣島、西表島は、バードウォッチングの名所として有名です。
特に早朝や夕方は活動する鳥が多く、初心者でも双眼鏡やカメラを片手に楽しめます。
観察マナーとして、野鳥を驚かせないよう静かに行動し、野鳥保護のため立入禁止区域には入らないことが大切です。
まとめ|沖縄で鳥たちとの出会いを楽しもう
沖縄は南国の自然と多様な生き物が共存する貴重な場所です。海やリゾートだけでなく、森や湿地で野鳥たちを観察することで、旅の楽しみがぐっと広がります。次の沖縄旅行では、ぜひ野鳥との出会いにも注目してみてくださいね。